輸入貨物の到着から引き取りまでの手続き

I.海上貨物の場合
〇保税地域への搬入
船会社から到着通知（Arrival Notice）が入る（あるいは輸出者から事前に船積通知（Shipping Advice）が届く）と、通関手続きの代行を依頼します。
①荷為替手形決済（L/C、D/A、D/P）の場合
銀行から船荷証券（B/L）などの船積書類一式を提供して頂きます。
②荷為替手形決済以外の場合
B/Lを提供して頂き荷渡指図書（Delivery Order: D/O）を本船入港前に入手します。貨物を引き取り、保税地域に搬入します。

〇通関手続きと貨物の国内引き取り
輸入申告を行う
税関の審査や検査を受ける場合は立合い関税と消費税納付建替え支払いします。輸入許可書を取得次第貨物を引き取り指定の場所まで運送します。
季節商品など迅速な引き取りを希望する貨物の場合は、予備審査や、輸入申告時に担保を提供して輸入許可前引取承認することも可能です。
なお、保税運送により別の保税地域へ転送してから輸入申告や引き取り手続きを行う場合は別途ご相談ください。

〇所要日数
財務省関税局の統計によりますと一般貨物のNACCS（輸出入・港湾関連情報処理システム）による本船入港（日本到着）から輸入許可までの輸入手続き全体に要する平均所要時間は2.5日（59.5時間）とされておりますが、通常はその日のうちに許可が下り、貨物を引き取り指定の場所まで配送します。（要税関検査或いは時間帯によって夕方の申告になった場合は翌日の許可及び引き取りとなりますのでご注意ください。）

II. 航空貨物の場合
〇通関手続きと貨物の国内引き取り
通関手続きは海上貨物とほぼ同じですが、納期に急を要するもの（生花、鮮魚、医薬品等）が多いため、手続き全体が更に迅速に運ばれる仕組みになっています。
まず、 輸入申告をします。必要に応じ税関の審査や検査を受けて関税と消費税を支払い、輸入許可書を得て、貨物の国内引き取りを行います。

〇所要日数
一般貨物の航空機の到着から輸入許可までの輸入手続き全体に要する平均所要日数は半日程度です（財務省関税局）。特段検査等がない限り当日に貨物の国内引き取りを行い配送可能となります。

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